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2020.02.20 コラム
高齢者が満足するトイレリフォームのポイント

住宅内での高齢者のトラブルはトイレが多いようです。使いやすいトイレにするだけで高齢者の生活クォリティーがかなりアップするはず。ここでは高齢者のためのトイレリフォームのあらましと、費用と利用できる助成金などについて紹介します。


高齢者のためのトイレリフォームの具体的な工事


和式トイレの場合は洋式トイレに変えるだけでも、高齢者にとってかなり利用しやすいトイレになります。配管を変更する必要がなければ、便器の取り外しと設置だけです。車椅子で利用できるトイレにすることも検討してみましょう。被介護者がいつまでもご自分1人でトイレに行けることは、ご本人にとっても有意義なことです。また介護をする方の負担がずいぶん違います。洗面所の壁を取り払って、車椅子でも入れる広さを確保することも検討しましょう。その他、意外と盲点になりやすく、忘れがちな点がたくさんあります。リフォームする前にプロの意見や高齢者用のトイレを何度もリフォームした経験の業者に確認しましょう。

 

・トイレと廊下の段差、滑りにくい床材

特に夜中に数回トイレに行く高齢者には、滑らないようにする工夫が大切です。トイレと廊下の段差がたとえ3cm程度の若い方なら気づかないほどでも、転んでしまうことがあります。床材も滑りにくいもの、アンモニアや水で濡れても耐久性のあるもの、汚れが取れやすいものを選びましょう。

・ドアよりも引き戸の方が高齢者や車椅子利用者には使いやすい

ドアを引いて開ける行為を想像すると、車椅子の場合、とても難しいことがわかります。車椅子を利用しない高齢者でも、ドアを開けるときにバランスが崩れやすいので注意が必要です。

・手すりの位置と高さは被介護者の背の高さを考慮して設置

特にウォシュレットなど電子機器を利用したものは、倒れそうになって腕で支えたときに壊れやすいため、便器周囲の手すりは必須です。

・水を流す装置が利用しやすいこと

手をかざすだけで水が流れるタイプや立ち上がっただけで自動で水が流れるタイプなどを検討します。足腰が弱っている高齢者は、水を流すためにレバーを操作するときにバランスが崩れて倒れやすくなります。

・予備のトイレットペーパー補充場所

ご高齢になるとトイレの回数が増えるなどの理由からトイレットペーパーの使用量が増えます。急にトイレットペーパーが無くなったときのために予備のトイレットペーパーが簡単に補充できるシステムを考えておくことも必要です。例えば、ふたつトイレットペーパーを並んで設置できるタイプのホルダーなら、ペーパーが無くなったときも安心です。普通のシングルホルダーもダブルホルダーも値段的には変わりませんが、あとでつけて置いてよかったと思うアイディアです。


高齢者のためのトイレリフォームの費用


例えば和式トイレを洋式トイレにする場合の費用を参考にしてみましょう。DBJ(価格総合研究所)の調査によると40万円くらいが一般的です。工事の内訳を見ると次のようになっています。

 

・工事費用17万円

・設備費用12万円

・廃材処分費用7万円

・その他の費用4万円

 

工事費用は、和式のトイレの配管を洋式トイレに合わせる工事、床を整える、コンセントがない場合は電気工事などが含まれます。設備費用は、トイレ本体の値段が主で、機能がどの程度ついているかで価格が異なります。トイレはかなり進化していますから、10万円前後でも掃除がしやすく、節水機能になっていますが、高機能でデザイン性の優れた60万円近いタイプまでいろいろです。

 

その他の費用は、玄関や廊下の床を傷つけないための養生費や人件費などです。ドアを引き戸にする、手すりをつける、トイレットペーパーホルダーなど小物を高齢者が使いやすいタイプに替えるなどで費用は変わります。もともと洋式トイレの場合は、配管工事が不要の場合が多いので工事費用が少なくなります。


高齢者のトイレは介護保険や自治体の助成金を利用して上手にリフォーム


介護保険の住宅改修費を利用することも検討してみましょう。介護保険で住宅リフォームの援助を支給限度基準額20万円の9割、つまり18万円まで受け取ることが可能です。要支援、要介護基準には関係なく、介護認定を受けている人は申請できます。申請に必要なものは以下の通りです。

・支給申請書

・住宅改修が必要な理由書

・工事費見積書

・住宅改修後の完成予定状態を紹介する図や画像など

 

住宅改修費の支給は、工事が終わってから工事が予定通りに施行されていることが確認されてからです。介護保険以外に、各市町村ではリフォームの援助を利用できます。介護保険との併用も可能です。支給額、支給される条件などは各市町村で異なります。介護リフォームだけではなく、省エネになるリフォームへの援助もあります。


節水タイプのトイレシステムにする場合など検討してみてはいかがでしょうか。また助成金だけではなく、高齢者のためにリフォームをする場合は無利子の貸付を行なっている自治体があります。予算が取れないからと諦めないで、さまざまなシステムを利用して希望が実現できるようにしてください。


まとめ


高齢者のためのトイレリフォームについて見てみました。トイレをご高齢者が使いやすくするとご本人が生活しやすくなるだけではありません。介護をする家族の仕事も少なくなります。また、トイレをリフォームして新しくすると気持ちが良く過ごせます。費用に関しては細かいところまで見積もりを作ってもらい、介護保険や市町村の援助金など利用して希望のトイレリフォームを実現してください。

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